ノンタンぶらんこのせて

ノンタンシリーズ(偕成社)が、今年夏、出版30年を迎えたと
いうことです。

この絵本は、子どもたちには人気なのですが
大人は、「どこがいいのでしょう」という方も多いという
子ども受けする作品です。

ノンタンは、子どもと等身大の主人公という魅力があります


おもらしや遊びや片付けなどが題材で
子どもの身近な日常がそのまま絵本になっています。

毎回、できないことが多いノンタンが
いろいろな経験をすることで、ちょっぴり成長するところが
この絵本の魅力でしょうか。

読後の安堵感と共に、やさしい気持ちになるのは

ノンタン=子どもを愛する作者の眼差しでしょうか



ノンタンシリーズ、 【はっぴぃ】に在庫あります
※画像の「ノンタンぶらんこのせて」は売切れました
 他のシリーズもご覧くださいね〜



砂漠でみつけた一冊の絵本
砂漠でみつけた一冊の絵本
柳田 邦男

柳田邦男さんは、「人生で三度絵本に出会う」

「大人にこそ絵本を」と提唱し、実践しておられます。

柳田邦男さんが、どうしてそれほどまでに
絵本に深く感銘を受けられたのか
この本を読むと、わかります。


自分もそう思います。
絵本は、時を越えて
自分を待っていてくれたかのように
そこにあります。

ずっと時が止まり、過去の自分に出会ったときのような
感覚です。

特にロングセラー絵本は、小さい時読んだ絵本にさえ
出会うことができます。


何度か絵本に出会いました。
大人になって出会った絵本もたくさんあります。

大人になって絵本を読むと
子供の時とは違う、味わい深さがあります。


子供のために書かれた文と絵は、大人を捨てて
自分の中の子供と対話しながら書かれています。

心の奥底にねむっているものとの対話です。


大人になって、絵本を読むということは
心と対話することです。

自分の感性にあったものや、新しい感性との出会いでもあります。


柳田邦男さんのお話は、少しセンチメンチルです。

「大人にこそ絵本を」は、日本では先遠しです。

なにしろ、家族でさえ、すすめても少しも読みません。トホホ・・・

字のない絵本だと、
子どもが興味をもってくれるのか、不安ですよね。

どんなふうに読み聞かせたらいいのか、とまどいます。

でも、大丈夫です。

絵を読む能力が大人以上の子どもたちには
なんの抵抗もありません。


絵本を見て、自分だけの物語の世界をつくっていきます。
子どものお話やおしゃべりを聞いてあげてください。


字のない絵本は、「絵が語ってくれる絵本」です。


今の時期なら、「雨、あめ」(ピーター・スピアー/作、評論社)


大人向けには「アンジュール」
字はいらない、絵だけだからこそ感情移入できるとわかります。


アンジュール―ある犬の物語
アンジュール―ある犬の物語
ガブリエル バンサン

絵本の力
絵本の力
河合 隼雄


このタイトル、すごいですね。

「絵本に力」があるんですよ。絵本好きな方には周知のことですね。

河合隼雄さんと柳田邦男さんと松居直さんの講演と対談の記録です。

その中で、松居直さんの話がおもしろい。
「どうして絵本なのか」という、松居さんの感性は
読む人を納得させます。

その中で「絵本は声に出して読むもの」とありました。

そういえば、幼稚園の先生時代には、絵本を目読したことは
なかったことを思い出しました。

すべて音読で、覚えるくらい読みました。

「おしいれのぼうけん」も「いやいやえん」も、長いお話も
声に出して読みました。

今でも、そのせいか必ず、声に出して読んでしまうんですよね。

絵だけ見るもよくします。

この本のこの場面で子どもは喜ぶな、笑うな、子どもの表情が
見えてくるから不思議です。

たぶんその時子どもたちと一緒に育てていった自分の感性は
今でも衰えず、役だっているような気がします。

絵本の力って、深層心理に作用して、ふとなんの気なしに
あの絵が、あの言葉がよみがえってきたりするものだと思います。

子どもには、なおさらですね。

センダックの「かいじゅうたちのいるところ」

20世紀を代表する絵本と言われ、この絵本以前、以後と
いうくくりで言われるほど、大きな存在だ。


「かいじゅうたちのいるところ」とはどこか。
主人公マックスの深層世界といわれている。

幼いこどもは、いつも現実とファンタジーの世界を
いったりきたりしている。
時間という概念もなく、現実の世界と
遊びの中の創りだした世界とを、いったりきたりしている。

そのファンタジーの世界は、こども達のイメージで
作りだしたものであり、現実の世界を反映しているものなのだ。
それはいつも、自分に都合のいい世界、自分にとって居心地の良い
世界である。


「かいじゅうたちのいるところ」も、
マックスにとって居心地のいいところ、自分が君臨できる世界
自由に振舞える世界、発散できる世界

が、そこには、マックスの体験していない世界は
ふくまれないから、食事はできない。

なぜならマックスの体験には、食事は食べるだけのものだから。

おなかがすいたとたんに、その世界は、マックスにとって
居心地の悪い世界となる。



「かいじゅうたちのいるところ」は、絵本まるごとが
こどもそのものだと思う。


同時に、こどもが体験したこと、理解できるものしか描かれていないから
こどもにとって、もっとも理解しやすいテキストになりえる。
(絵もこどもにとっては、テキスト)

「絵本は小さなこどものための読み物」だから
「かいじゅうたちのいるところ」は、こどもたちにとっての
最良の読みものと言える。

こどものともを読んで思うのですが

はじめ「なんだかなぁ、この絵本・・・」
とか思った本が、何回も読むうちに、じわじわじわ〜と
心にしみて、おもしろい!!と思うようになります。


子どもは、感覚的に、絵本を読むことが
できるのですが、神経回路が鈍くなっている大人は
その面白さに気づくのに、ずいぶん時間がかかるように思います。

その面白さは、大人といえども、やはり感覚的なような
気がします。言葉ではいいあらわせないような・・・

食べ物を食べて、おいしいのだけれど、理屈では
言い表せないことってありますよね。

そんな感覚です。


体験しないとわからない絵本ワールドに


実験的力作揃いの「こどものとも」は
かかせないアイテムなんです!!


下記、はじめ???、じわじわ楽しい絵本のひとつ(はっぴぃ選)

「エンソくんきしゃにのる」
「めっきらもっきらどおんどん」
「おじいさんのつるつるかぼちゃ」
「とらのながしっぽ」

などなど・・・(・e・)

小さい子は、お勉強が大好きです。
大きいお兄さんや、お姉さんになった気分で、机に向かうことは
ちょっぴり大きくなった喜びです。

そんな時活躍するのは、「知育絵本」と呼ばれるワークブック、
プレイブックです。

文字や数で遊んだり、切ったり貼ったり、手先を使って遊んだりできる
小さい子のための教材です。

絵本は心を育てるもの、「知育絵本」という言葉は
あまり好きではありませんし、
知育と絵本を結びつけるのにも少々抵抗がありますが。

今は何でも、スピードの時代です。
小さい子にもスピードが求められます。
早く覚える、早くできるようになる、早く大きくなる・・・
こんなスピードの時代に、子どもやお年寄りは、どこかせつなく見えます。

小学校に行けば、文字も数も理解しているものとして、お勉強は進みます。
今や文字や数を覚えることは、家庭での第一のしつけのようです。

そんな世の中を批判しても、仕方がないことですが、せめて、子どもたちが
わくわくしながら、はじめての文字や数に出会って欲しいものです。

特に数は、数字を覚えたり、数を唱えるだけでなく、増える、減るなどの
数の概念を視覚的に捉えることが大切です。

数の絵本で、楽しく数に親しむこと、
お勉強することの楽しさを知り、自分から、知りたい、学びたいという
心が育ってくれることを願って、「知育絵本」を活用したいものですね。

★★★★
【はっぴぃ】のカテゴリーでは、[もじ・かず・もの・生活]と
いうジャンルです。

絵本の力ってどういうものか考えると、やはり絵の力が大きいと思うのです。

 
子ども時代は、絵や物語りの中に即感情移入でき、ファンタジーの世界で
遊ぶことができるという特徴があります。
そういう子ども時代に戻ってみたい欲求が強くあります。

大人になっても、絵があることによって
絵の作者のこしらえた空間の中に感情移入することができます。

絵は、動かないのですが、動いているように見えるのです。

それは、字だけの物語りを読むときの感覚と少し違うように思います。


「かさじぞう」(瀬田 貞二, 赤羽 末吉,福音館書店)
   
という絵本がありますが、「かさじぞう」といえば、この絵をすぐに
思いだしてしまうくらい、赤羽さんの絵は、自分の心のイメージとして
生きています。物語りより先に、絵を思い出してしまうのです。

絵は、大人も子どもと同じように、物語りの世界に即心を開放する
手助けをしてくれます。

そして、イメージを心の中に深く刻むことができます。

絵は、幼い読者に向けて、描かれているということが一番重要で、
大人向けのわけのわからない絵が描かれているような絵本からは、
あまり感動することができないということや

日本人は、やはり日本の絵本からのほうが
イメージが広がりやすいということもあるように思います。

大人が感じる絵本と、子どもにとっての絵本は、違うかもしれませんが
   
子ども時代には、いい作品をたくさん読んで、大人では体験できない
子どもの時にしか味わうことのできない、感動をたくさん味わって
欲しいです。

ランドルフ・コルデコット、ケート・グリーナウェイ、ウォルター・クレーン
の3人は19世紀末のイギリスで、現在の絵本の原点をつくったと
言われています。


当時発行の絵本ではありませんが、【はっぴぃ】にコルデコットの
物語集とクレーンの楽譜本の復刻版があります。


コルデコットやグリーナウェイの絵本は、日本でも復刻本はあり
読んでいたのですが、クレーンは、絵本の解説書で挿絵を
見ただけで、絵本としては見たことがありませんでした。


やはり、のびやかな人物の動きといい、流れるようなページ配分と
いい、絵本の楽しさとしては、コルデコットが随一と思いますが、
クレーンの絵には、色も、風景も
その表情や手の先まで、やさしさがあるように思います。

今で言う「癒し」の雰囲気のような・・
思わずにこりとしてしまうような・・・


わらべうたや、子どもの歌の楽譜に絵を配分したものが
多く登場したようですが、その後も、子どもの物語には、繰り返しや
リズム感が、たいせつな要素のようです。


ズッコケ三人組の大研究ファイナル―那須正幹研究読本
ズッコケ三人組の大研究ファイナル―那須正幹研究読本
石井 直人, 宮川 健郎

先日の日曜日、福岡で開催された「絵本ワールドinふくおか」で
開催された、「ズッコケ三人組」シリーズの作者、那須正幹さんの
講演会に出かけた。

講演会には、小学生の子どもたちも。
講演後には、かわいい質問がたくさん飛び交い、
那須さんの、ユーモアあふれる解答とともに楽しめた。

「ズッコケ三人組」シリーズは、
今も子どもたちに根強い人気の児童書である。

那須さんは、子どもが読んで楽しい夢中になる本
を書きたかったと話された。

「ズッコケ三人組」シリーズは、50巻出版され、ファイナルを
迎えた。たぶん児童文学の歴史に残る快挙といえる。

この作品で、
巌谷小波賞や日本児童文学者協会特別賞も受けられた。


子どもに迎合しすぎているという批判から、図書館には置かないという
運動も起きたという、「ズッコケシリーズ」だが、子どもの根強い
人気を受け、大人に「子どもの本とは何か」を今も
訴えつづけているように思う。


那須さんは、「主人公と舞台設定のアイディアが浮かんだら、あとは
どんどん書ける」と話された。

そこに、子どもの本の秘密があるように思う。

魅力的な主人公は不可欠だ。
「ズッコケ三人組」も主人公が生きている。


那須さんの新しい本の主人公は、眼鏡をかけた小学3年生くらいの女の子と
犬で、この犬は魔法が使えると言われた。

それを聞いたとき、思わずおもしろそうなイメージが湧いてきた。

主人公が今にも何かの事件に巻き込まれそうな予感がする。
きっと新しい小さな読者のために、活躍しつづけてくれるに違いない。


「子どもの本とは」と思う時、
「本が読める幸せ」を、すべての子どもたちにと願う、
思いがぎゅっと詰まっているからこそ
心の底からおもしろいのだと思う。

そこには、被爆体験のある那須さんならではの
「子どもが楽しくあること」を願う心が、いつもあるように思った。




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